javadocコマンド
APIドキュメントを作成する – javadocコマンド- javadoc option src
- option:コマンドオプション
- src:ドキュメントのもととなるソースファイル
javadocコマンドは、ソースファイルに記述されたドキュメンテーションコメントからAPIドキュメントを作成します。公式サイトで公開されているAPIドキュメントも、もともとはjavadocコマンドで作成されたものです。 たとえば以下は、Java標準ライブラリに含まれるMathクラスにおけるドキュメンテーションコメントの例です。
/** * The class {@code Math} contains methods for performing basic * numeric operations such as the elementary exponential, logarithm, * square root, and trigonometric functions. * ...中略... * @author unascribed * @author Joseph D. Darcy … 作者 * @since JDK1.0 … 対応バージョン */ public final class Math { ...中略... /** * Returns the trigonometric sine of an angle. Special cases: * <ul><li>If the argument is NaN or an infinity, then the * result is NaN. … メソッドの概要 ...中略... * @param a an angle, in radians. … 引数 * @return the sine of the argument. … 戻り値 */ public static double sin(double a) { return StrictMath.sin(a); // default impl. delegates to StrictMath } ...中略... }
javadocコマンドは、以下のように実行できます。以下は、/langフォルダーの.javaファイルをもとにドキュメントを作成する例です。出力先は/docsフォルダーです。
> javadoc -d docs C:_datalang*.java
javadocコマンドで利用できるオプション(option)には、以下のようなものがあります。
javadocコマンドで利用できる主なオプション | |
---|---|
オプション | 概要 |
-d パス | 生成されたドキュメントを保存するフォルダー |
-classpath パス | 関連するクラスファイルの検索先。複数指定時は、セミコロン(Windows)、またはコロン(Unix)区切り |
–-module-path パス | モジュールの検索先 |
-private | privateメソッドも含めて表示 |
-encoding 文字コード | ソースファイルの文字コード |
-docencoding 文字コード | 生成されるドキュメントの文字コード |